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竜虎戦

悩んだ末にA級に申し込みました。頑張って5万円を目指します。北九州ということはミニ九Gが開けそうですね。余談ですが申し込みのFAXを送信後に読み直したら「しくお願いします」を「しくお願いします」と書き誤っていて凹みました∑( ̄□ ̄。これよく間違えるんですよ。

ところで九Gといえば九Gのウェブサイトをあやっぺさんと共同で製作中です。公開は4月1日―すなわち明日―だったのですが諸事情により遅れそうです。理由は、予想以上に文章の編集にてこずっているから。全てのページがノート風のデザインで統一されていて『よく行送りを合わせたなあ』と思ったらtable使ってたんですね。これは正直可読性が悪くてメモ帳派には辛いんです…。

投票お願いします一気に6位になりました

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天才少年の将棋

先日書店で近代将棋を立ち読みしたところ、付録に羽生二冠の少年時代の棋譜(二枚落ち)が載っていました。将棋を覚えて3ヶ月の内容とは思えない着実な指し回しですね。

これをみて思い出したのが「名人 中原誠」に載っている、当時8歳の中原誠"少年"の飛香落ちの棋譜。相手は当時の初段―現在でいうと3段ぐらい―の方です。とても印象に残った手があるので、その周辺を引用します。括弧と下の図面は補足説明です。

D図は△33角まで
―4四歩。優勢を自覚した、誠少年の落ち着いた指手が印象的である。
(以下数行棋譜。実戦はここから△4四同角…と進行)
同金と取ったらどうなるか。D図(上図のこと)、4四歩の取り込みに同角と取った局面で、対局を観ていた人達が訊いたそうである。
「少年はたちどころに駒を動かして、3四歩、4二角、3二銀成と無言の説明」をしたと観戦記は伝えている。
補足図。▲32銀成まで

△33角の局面で▲44歩と指せるセンスは素晴らしいですね。並みの人間は、駒を取る手や駒がぶつかり合う直線的な変化から読んでしまうところです。しかも変化もきちんと読んでいるというから更に驚き。

このあとの寄せも完璧で、名人になるような人間はやっぱり違うんだなあと思いました。

投票お願いします現在9位


短編詳解第5回

三谷郁夫氏作(1999年12月号短編コンクール)今回紹介するのは、1999年の短編コンクールにおいてダントツの評点で優勝した三谷郁夫氏の7手詰(詰パラ 1999-12 短編コンクール)です。
本作のポイントはずばり「99竜の活用」にあります。
(当時の評価は、誤解答2・無解答15・A評価92・B評価13・C評価2の平均点2.84でした)。

図は△13玉まで7手詰なので駒を取る手は普通ありませんが、とりあえず初手▲22桂成を確認しておきたいと思います。
図は▲22桂成△13玉と進めたところです。ここで歩以外の前に利く駒があればよいのですが、生憎持駒は角角桂。角を打っても△24歩合、▲19竜と回っても△18歩合と受けられてしまうので、これは失敗です。

図は▲45角まで初手駒取りは詰まないことがわかりました。ということは、どうやら初手は角を打つしかないようです。とりあえず▲45角(図)と打ってみます。

図は△13玉までここで合駒の選別となるわけですが、これはすぐに歩か桂とわかります(他合は取って22桂成以下7手駒余りで詰む)。
歩は複雑ながら詰む(手順割愛)ので、どうせ取られる桂馬で△34桂左合とし、更に▲22桂成△13玉と進めたのが左図。
しかし、この変化も頭に利く駒がないために詰みません。第一、99の竜が全く働いていません。

幾つかの手段を追ってみましたが、作品のメカニズムはわかってきましたでしょうか。これらの紛れを踏まえても、作意に到達するにはなお容易ではありません。以下は解決編ですが、場合によっては詰将棋の新たな概念を知ることになるでしょう。

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竜虎戦

4月2日に北九州で竜虎戦という大会があります。(第2回 九棋会・読売カップ竜虎戦)規模としてはかなり大きなもので、深浦八段による大盤解説なんかもあるそうです。

また、僕には全く関係のない話ですが、決勝戦は小倉城天守閣で行われるそうです。賞金20万ってのも将棋大会としては異常な高さですね。

しかし、北九州は意外に遠くて逆算すると相当早く家を出ないといけないし、S級に出てすぐ負けるのは癪だし、何故か参加費は高いしで、どうしようか悩んでいます…。

今朝ここをみたら何故かテンプレートが以前のものになっていて、画像がいくつか消えるなどしてました。テンプレートをダウンロードし直そうと思ったのですが、何故か見つからなかったので別のものに変えてようやく解決。DIVの重なり方を変えたりしてみたのですが、DIV要素は使い慣れないのであまり自信がないです

しかし出来栄えはなかなかのものなので、近々CSSによる段組(マルチカラム)レイアウト講座を読んで改めて勉強します。

青の時代

青の時代
三島 由紀夫
青の時代

帯に「ホリエモンによく似た男がいた!」というようなことが書いてあり、面白そうだったので買ってきました。「この話が創作だったらこんな宣伝はしないよなあ」と思ったのですが、やはり実際にあった出来事がベースになっているようです。

しかし、この話の主人公(誠)とホリエモンの類似点はただ「非合法に金を稼いだ」ことだけなのではないでしょうか。他の例えば違法行為に至る要因においては、ホリエモンがただ自分の力を誇示したいだけだったように思えるのに対し、こちらは復讐の意味合いが強く、似ているとは言いがたいでしょう。誠は金銭至上主義という感じでもないですし。

本作は"三島作品"としては出来がよくない部類に属するそうです。人格形成に重要と思われる10代後半の5年間があっという間に過ぎたりするからでしょうね。誠の心理描写を徹底して欲しかったです。

三島由紀夫の本は初めて読みましたが、これ読んだ感じ、Dさんの文体に似てませんか。(謎)

参考

Publish or Perish

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス
藤原 正彦
遥かなるケンブリッジ

タイトルの「Publish or Perish」は「論文を発表せよ、さもなくば滅びよ」というような意味。イギリス人が貴族的に割とのんびり数学を研究しているのに対し、アメリカでは研究結果を形として示す必要があるんだとか。

小説―あるいは詰将棋でもよい―で長編ばかり作っている人が「月1で作品を発表して下さい」なんて言われたら困ってしまいますよね。優秀な人材を選別するためのこの競争原理は研究分野の細分化を加速させてしまうようです。

大学の話はさておき、アメリカやイギリスで様々な体験をしただけあって著者の国家分析は冴えています。

なるほどなと思ったのはアメリカとイギリスのレイシズム(人種的偏見)に対する姿勢。著者いわく、イギリスの人種的偏見が甚だしいのはユダヤ人迫害や植民地支配などの歴史的背景があるからで、アメリカで人種的偏見の声が聞かれないのは、多民族国家である以上「レイシズムの野放しは国家の瓦解に繋がる(P142)」からなんだとか。

もうひとつ興味深いのは、イギリス人は自分が上流・中流の上・中流の中・下流のいずれであるかを強く自覚していて、格が違う人間は互いを煙たく思っているということ。この「格」というのは職業や住んでいる場所によって決まるんだそうです。変わってますね。

若き数学者のアメリカとセット読むとより一層楽しめると思います。

★"Publish or Perish"で検索したら面白そうなサイトがあったのでめも。
これから人文系大学院へ進む人のために

久留米王位戦

予選が始まっていたようです。ほとんどの地区の実施日は3月19日。ということは交流戦に出掛けていたときですか。開催県だからか、他県と違い福岡には幾つかのブロックがあるのですが、どこの代表も強い方ばかり…。本戦の会場は高専の近くなので、定期を使って観戦に行こうと思います。

…と思ったら、福岡都市圏の予選だけ4月9日でした。参戦します。でも福岡支部ってどこだ??確か移転したんですよね。


たまには指将棋の内容を。ようやく近将で二段に戻った一局です。相変わらずテキトーな序盤で必敗形になるも猛追。

図は△18竜まで
後手が△18竜と指したところ。ここから▲39金△27玉▲28歩△17玉▲19歩△同竜▲46角成△39竜▲37飛と派手な応酬となりましたが、寄り。
図は▲37竜まで

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スピッツのシングル集

家族3人の共同出費にて購入しました。曲順は単純に発表順になっているようで、1枚目は知らない曲ばかり。作風はデビュー当時からあまり変わっていないみたいですね。ミスチルの重厚さとは異なる軽妙さが心地よい作品です。

CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection (初回限定盤8cmCD付)
スピッツ 草野正宗 笹路正徳
CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection

CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection (初回限定盤8cmCD付)
スピッツ 草野正宗 笹路正徳
CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection

※デザイン変更していろいろ追加してみました。最近詰将棋の話題が少ないので、そろそろ短編詳解を書こうと思います。

危機的状況

2006_03_25.gif
マウスの調子が悪くて、こんな局面で時間を切らしてしまいました。しかも悪いことに相手のRは自分より200点程下。初段に落ちてしまいました。55馬でも55桂でも勝てたのに…。やる気がなくなってその後もズルズルと負けつづけております。

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論理思考の鍛え方

論理思考の鍛え方 現代新書1729
小林 公夫
論理思考の鍛え方

有名私立小中学校や各職種の適正試験を分析したもの。小学入試って一体何を「試験」しているのか前から疑問だったのですが、謎が少し解けました。

例えばこんな問題。(慶應義塾幼稚舎の問題)

象のかばんはラクダのかばんより軽い。
熊のかばんはラクダのかばんより重い。
それでは一番軽いのはだれのかばんですか。

これは三者比較の問題ですが、この年齢の「普通」の子は、「象が重いから」という理由で象を真っ先に除外してしまうんだそうです。この試験で求められているのは、直感的判断ではなく、文章を読んで具体的に判断を下すことができる―ピアジェの学説によるところの「具体操作期」に達している―子供なのです。平均的には「具体的操作期」は7~11歳なので、試験側は"早熟な"子供を求めているといえます。

…とまあこの辺の説明はとても面白かったのですが、後半は問題ばかりちょっと飽きてきました。単なる問題集として捉えればいいのかもしれませんが。

あくまで「分析」をしただけであり、何ら「対策」はなされていない気がします。なので、受験生が読んでも役には立たないと思います。しかし時間があるのならば読んでおいて損のない本です。


そういえば、三浦綾子の「氷点」、またドラマ化されるそうですね。ストーリーと全く関係ないのですが、Wikipediaの氷点の項を見ていたらこんな記述がありました。

日本テレビ系で放送されている「笑点」の題名の元ともされている。

同窓会

さっき帰宅しました。参加者は11人と少なめでしたが、高校を卒業した今の時期はみな忙しいみたいです。内容は、食事→カラオケという至って普通のコース。自分は2次会の途中で抜けましたが残り数人はオールするとかしないとか。

※手順前後の問題は配置を変更することで解決しました。

還元的変同

現在の局面(いま詰方が着手したところ)においてAとBという応手があったとします。

  • Aは「a→b→c」という手順でC図になります。
  • Bは「c→b→a」という手順でC図になります。
  • どちらも同手数です。

これは長編ではやはり重度のキズでしょうか?

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都煙

都煙を作り始めました。良さそうな収束を見つけたためで、同じ収束は多分ないと思います。でもちょっと不安…。詰とうほく行かないと駄目ですかね(ぇ。ちなみに、いま駒を半分くらい入れたところです。先は長い…。

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大分高専と練習試合

部員4人で大分高専に行ってきました。大分駅から割と近いことは知っていたので何も調べずに行ったのですが、最寄の駅で駅員に道を訊いたらえらい遠回りな道を教えられてヒドイ目に

こちらの4人に対して大分高専の部員さんは都合のついた5人が来てくれて、1人平均5局程指しました。自分はショボい内容ながらどうにか5-0。また、いつも飛落ちで指している先輩が2-3と好成績でした。しかし、あと2人は厳しい結果

自戦記をみてもらえれば解ると思うのですが、大分高専は全国的に見てもかなり層の厚い高専です。しかも全員3年生以下というから恐ろしい。感想戦をちゃんとやるあたりは見習わないとなあ…。いつも寸評で終わっているので。

結論:楽しかったです(笑)(自戦記はMore...でどうぞ)

久しぶりに将棋関係の記事を書いたので復活させます→ランキングにご協力下さい

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近況

春休みのうちに免許を取るつもりだったのですが、どうやら夏休みになりそうです。

理由はふたつあります。1つは父親の車の免許の更新が6月で、急いで取ってもあまり意味がないから。もう1つは、父親の知り合いの居る自動車学校に行くか、最寄の自動車学校に行くかが決まらないから。送迎バスが来るからといって、片道50分はありえません。父親は「それくらいよかろーもん」とか言ってますが…。

明日は大分高専に練習試合にいってきます。2000年~2002年のパラがかなり重複しているので何冊か寄付する予定。

※mixiとかはてなブックマークとか色々使い始めてみました。mixiでは本名は公開してないので直截僕かりょうちんさんに訊くのが手っ取り早いと思われます。

ミスチルライブDVD!

Mr.ChildrenのライブDVDの予約が始まったそうです。Amazonで買うと22%OFFで5000円を割るんだとか
MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I LOVE U" ~FINAL IN TOKYO DOME~

■収録曲は「愛」と「衝動」をテーマに、アルバム「I Love U」収録曲(「Sign」「and I love you」「未来」「ランニングハイ」)を中心に、「innocent world」「名もなき詩」「ラララ」「ファスナー」他、名曲群を全24曲収録。
(機種依存文字である"ハートマーク"を「Love」に変更しました)

ファスナー∑( ̄□ ̄。そんなマニアックな曲歌ってたんですね(笑)未発表の楽曲も入っているようで楽しみです。5月までにお金を溜めねば…。

ところで前回のライブDVDに、能古島(のこのしま)で桜井さんが即興の歌を披露する場面がありましたが、この曲(?)は福岡ドームで使ったりしたんですかね。場所もかなり近く、盛り上がること請け合いなのですが…。

もっとも、能古島には既に井上陽水の「能古島の片想い」(リンクは歌まっぷ)という名曲があります。これは発売はされてないんだったかな…。

※全く関係のない追記。友人と中学校に行ってきました。家庭科を担当している元担任は調理実習の真っ最中だったのですが、「上がってく?」と言われたのでお言葉に甘えてドカドカと教室の中へ。生徒が作った菓子は食べるわ、牛乳は飲むわで迷惑極まりない来客と思われたに違いありません(笑)

ホンモノの文章力

ホンモノの文章力―自分を売り込む技術
樋口 裕一
4087200566

「ホンモノ」と表題にあるのに、早くも序文で「ここでは「ホンモノ」の力をつけることは、とりあえずめざさない。(P6)」と表題を否定しています。これ如何に。

内容は、小論文や自己推薦文・エッセイなどの書き方に終始しています。論理の展開順序などにも良し悪しがあるとは思いますが、もっとも大事なのは、文体など広い意味での文才・知性・受け手に伝えたい情熱など…のうち、どれをアピールしたいかによって書き方が変わってくるということです。

以下は自分用にメモ。いままで直感で分けてました…。

「れる」は五段活用とサ行変格活用の未然形に、「られる」はそれ以外の活用形の未然形につく。(略)もっと簡単な見分け方として、命令形が「れ」で終わる言葉に対しては「れる」、命令形が「ろ」で終わるものについては「られる」と考えておくと、ほぼ合致するはずだ。
「走れ」「放れ」だから、「走れる」「放れる」が正しい。「投げろ」「見ろ」「食べろ」「止めろ」「やめろ」だから、「投げられる」「見られる」「止められる」「やめられる」が正しい。「投げれる」「見れる」「止めれる」とは言わない。(P61)

持駒変換?

最近体調があまりよくなくて、日がな一日ぼーっとしています。

ところで、今月の将棋世界の昇段コース問題(四・五段の1番だったかな)に面白い問題がありました。ヒントに「持駒変換」とあったのでなんだこりゃと思って解いてみたのですが、なるほどそういうことですか。

でも、これだと単に持駒…

まあ、まだ解答募集中なのでこれ以上は書かないでおきます。

昨日発売「ダ・ヴィンチ・コード」

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(中) ダ・ヴィンチ・コード(下)

昨日本屋に行ったら「本日発売」とあったので思わず買ってしまいました。誤解なきよう念のため付け加えておきますが、「文庫」です。で、夜から朝にかけて読みました。眠いです。この前「沈黙」を読んだばかりなのですが、宗教っていうのは難しいですね。同じ神を崇拝しているのに考え方が違ったり、それによって対立したり…。

本作で重要なポイントになっているのは、キリストが神の子なのか人間の子なのかということ。「聖書には本来多くの種類があるが、現在伝わっているのはごく少数である」とか、「多くの芸術家の作品のなかに何らかのメッセージが込められている」などそのことに関する多くの薀蓄が登場しますが、これらは紛れもない事実であり、それがゆえに非常にために?なります。

ストーリー(美術館長が殺される→ダイイングメッセージを解読するために奔走)自体は大して凝った作りではないし、主人公が幾多の危機を乗り越える辺りも「出来すぎている」感は拭えませんが、名画に込められた暗号や合間合間に語られる宗教に関する知識は読んでいて飽きません。

暗号や謎解き、宗教に興味がある人は読んで損のない作品だと思います。

白夜行

白夜行
東野 圭吾
白夜行

800頁を越す長編。短期間に集中して読んだのですが、後半集中力がなくなってきて、視線が斜めに動き出したり登場人物が思い出せなくなったりしました

ジグソーパズルに喩えるならば、「ピースの数は多く、ピースを分類して地道に当て嵌めてゆくと一応全てが埋まるが、結局何の絵かわからない」という感じでしょうか。要は読後感があまりよくありません。

その原因は、登場人物が多すぎることと、犯罪者の心理を一切描かないという手法を採っていること。この2点にあると思います。事件の真相は、大部分が読者に委ねられているのです。

まあ、手法が手法なので、突飛なトリックを押し付けられるような「不快感」がない代わりに「不満感」が残るのは仕方がないところでしょう。これをどう感じるかは個人差があると思います。ちなみに僕はあまり好きじゃありません。

ところで、解説に「本作はノワールの傑作である」ということが書かれているのですが、この「ノワール」、定義がいまいちわかりません。とりあえず、トリック至上主義と対極的な位置にあるものとでも理解しておきましょうか。

なんだか不満だらけになってしまいましたが、作者の構成力はかなりのものだと思います。それほど難しい構成方法だということです。作者の他の作品も読んでみたいと思います。

短コン全短評

冬眠蛙さん短コンの全短評を送付して戴きました。いやー、大変参考になりました。HPについての短評もあり、感動しております。とりあえず、変化手順を書き足したりしておきました。

  • 入選作023
  • 短コン作品の双玉配置について
  • あと、自分の苗字についてのコメントがあったのですが、確かに自分と同じ苗字の人ってあまりいないですね。福岡県内に○○という地名がありながらこの珍しさなので、他県にはあまりいないかも。

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    進級が決まった。

    久しぶりの更新です。何をしていたのかというと、一昨日はカラオケへ、昨日はJJで5時間→OP戦に行っていました。久しぶりに派手に遊んだのでさすがに疲れました。

    ソフトバンク対ヤクルトのOP戦は、ヤクルトの投手が石井一~(略)~五十嵐~(略)となかなか豪華で楽しめました。五十嵐はやっぱり速いですねえ。150キロを連発してました。

    もうひとつ面白かったのはヤクルトのショート(ラロッカ?)がアウトカウントを勘違いして本来ファーストに投げるべきところを投げなかったこと。自分たちが座っていた三塁側ファールスタンドからは暖かな拍手が送られていました(謎)

    予想通りランキングの順位がえらく下がってますが、なにせ更新をしていないので仕方ありません。でもあまり更新するようなことがないんですよね…。

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    昨日読んだ2冊

    若き数学者のアメリカ
    藤原 正彦
    若き数学者のアメリカ

    行きに読んだのは「若き数学者のアメリカ」。著者が研究者としてアメリカに渡る話です。著者の本職は表題どおり数学者なのですが、良い意味で「飾らない」文体で綴られるエッセイも人気があります。近作「国家の品格」も好評のようですが、未だに買おうかどうか逡巡しています…。

    本書のもっとも面白いところは、著者のアメリカ観がさまざまな出来事を経験することによってどんどん変わってゆくところだと思います。かつて戦ったアメリカ。土地と密着した歴史、それに伴なう感動を持たないアメリカ。しかし万国共通の「愛」を持っているアメリカ…。

    また、単身でアメリカに渡った人間の奮闘記として読んでも楽しめます。メニューがわからないのでハンバーガーばかり食べようとしたが、アクセントの違いから注文できなかった…などなど。

    沈黙
    遠藤 周作
    沈黙

    さて、帰りには本「沈黙」を読み始めたのですが、これは暗いですね…。前半を高速バスで、後半を家で読んだのですが、軽く鬱になってしまいました。

    舞台は1630年代の長崎。ポルトガルの司祭が命懸けで日本に渡り、布教を行おうとするのですが、遂に捕われの身となり、棄教を迫られます。何故神は司祭が苦境にたたされても「沈黙」を続けるのか?本当に神はいるのだろうか?そして悪質を極める拷問の末に…。

    キリスト教についての知識はさほど必要ないと思われますが、(これを読んだだけでは、天国とか地獄とかいう概念を考えているうちに「結局何のためにキリスト教徒は生きてるんだろう?」とは思ってしまいますが…)九州の人間でないと会話をスラスラと理解できないでしょうね。

    大分放浪記

    ついでに変なものを。行き帰りで本を1冊半読んだのでその感想を書こうと思ったのですが、前記事を書くのに疲れてしまったので今日のところは画像だけ載せときます。(画像はクリックすると別窓で原寸大表示。圧縮率を30まで下げたので画質はあまりよくないです)

    大分ビックアイ

    ここが会場(大分ビックアイ)。大会はここの地下1階会議室にて行われました。

    江ゴ?

    帰りに見つけた変なバス停。何かの略称でしょうか?でも周りには何もなかったんですよね(笑)


    そういえば帰りはあまりに疲れていたので、西鉄福岡駅で電車に乗るとき、何故か改札を通ったあと別の改札から出ようとして改札機に「ピンポーン」といわれてしまいました。振り返ったら電車が見えたのでびっくり。

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    第28回全国アマ将棋レーティング選手権九州ブロック大会

    久しぶりにひどい終盤を指してしまいました。あまりにも酷いので詳しくは書けませんがご笑覧ください。

    追記。大分県将棋掲示板という掲示板があるのですが、ここに戦型の簡単なまとめが載っています。しゅなさんはやはりすごい。

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    短編詳解第4回

    関口格氏作(詰パラ1988-01 小学校)短編詳解第4回は関口格氏作の7手詰です。初手はとりあえず銀を動かすしかなさそうですが、どこに動かしましょうか?

    しかし、少し考えてみると、銀の移動場所は64以外ありえないことがわかります。何故なら64以外の移動場所―すなわち開き王手だと64歩合くらいで後続がないからです。対する応手は1通りしかないので必然的に46玉と決まります。

    図は△46玉までさて、図では47と57への逃走が見えています。57玉には58竜があるのでこちらはあまり警戒する必要がないのですが、問題は47玉。この場合にも58竜という手段はありますが、しかしながらこちらは91の角道が通っていないと詰みません。これらを考えると、次の手は銀を63・53・75のどこかに動かすことになりそうです。

    図は△55歩合まで試しに63銀成と指してみました。しかし、△55歩合と受けられると以下▲同角成△同玉に▲82角成と迫っても△44玉と脱出されてしまいます。これは▲75銀でも同様です。

    図は△55歩合まで先程の失敗の原因は、71角が動いた時に44に逃げ道が出来たことにあります。そこで、工夫して53銀不成(図)としてみましょう。これならば、先述の△55歩合の変化は▲同角成△同玉に▲82角成()で詰むようになります。よって、後手は合駒を諦め、角道を塞いだことによって新たに生じた35の地点に逃げることになります。

    図は△35玉までさて、初形より▲64銀生△46玉▲53銀生△35玉と進んだ図を再掲しています。ここまで来たら後は一遍に詰ませてしまいましょう。さらに銀を動かします。


    図は▲43銀生まで【正解手順】▲64銀生△46玉▲53銀生△35玉▲44銀生△34玉▲43銀生まで7手詰(詰めあがり図)

    銀をナラズで4回動かすという奇跡のような作品でした。短評にもあるように、3手目に53銀生とソッポに移動するのが作品の価値を高めています。

    わかったつもり

    わかったつもり 読解力がつかない本当の原因
    西林 克彦
    わかったつもり(西林克彦、光文社新書)

    軽く読んだだけなので「わかったつもり」をしているのかもしれませんが、「どの程度の理解度を要求しているのか?」というような疑問に明確に答えて欲しかったなというのが感想です。

    微に入り細を穿つ読書方針は確かによりよい(=多角的な)理解を読者に齎しますが、果たしてそれはどれほど有益なことなのか。本書では小学生用の教材が幾つか例示されていますが、それにさえかなりのページ数を割いています。これが普段読むような書類・小説になるとどうなってしまうのでしょうか?

    この疑問はとりあえず保留しておくとして、文章の「理解」に関する論理自体はよどみなく展開されていてとても参考になりました。

    ある文章を、それぞれ文脈Aと文脈Bで読んだとします(ここでいう文脈とは「物事・情報が埋め込まれている背景・状況」〔P50〕のこと。本文中の例だと、主人公が「失業者」であるか「株仲買人」であるか)。すると、当然の事ながら解釈A'と解釈B'がうまれます。つまり、文章の意味を規定しているのは読み手が仮定する「文脈」なのです。

    これは「整合性」が保たれているうちは複数の解釈を認めることを意味します。整合性が保たれない例としては、本文中の例で云うならば、例えば「主人公はスポーツ選手である」という仮定でしょうか。本文の例文中にネクタイを締めるシーンがあるので、主人公がスポーツ選手ということはまずありません。

    …と書いてみたものの、解りにくい気がするので少し長いですがこの例文を引用しておきます。

    男は鏡の前に立ち、髪をとかした。剃り残しはないかと丹念に顔をチェックし、地味なネクタイを締めた。朝食の席で新聞を丹念に読み、コーヒーを飲みながら妻と洗濯機を買うかどうかについて論議した。それから、何本か電話をかけた。家を出ながら、子どもたちは夏のキャンプにまた行きたがるだろうなと考えた。車が動かなかったので、降りてドアをバタンと閉め、腹立たしい気分でバス停に向かって歩いた。今や彼は遅れていた。(P57~58)

    この「整合性」は文章を読み進めていくことによって変化するでしょう。著者は、文章を「よりよく」理解するためには、想像・仮定を築いては壊し、また構築していくことが大切だとまとめています。

    5手詰

    2006_03_03.gif

    「王手を掛けさせて…」part2です。条件が厳しいので、手数を伸ばすとどうしても配置駒が増えてしまいますね。サイトのほうにも追加しておきました(5手詰037

    眼科

    ボチボチ免許を取りにいく予定なのですが、最近コンタクトの度が合わなくなったと感じるので眼鏡やさんで矯正視力をはかってきました。結果はやはり厳しい数値。乱視が少し入っているそうです。これは平仮名を読む方式の検査にはあまり影響が出ないものの、ランドルト環(穴が開いてる方向を読むやつ)での検査に悪影響を及ぼすだろうとのこと。

    というわけでコンタクトを替えないといけなくなりました。代金は親が負担してくれると信じていますが、今月は他にも同窓会にはじまり鹿児島の友人からの誘いに大分での交流戦・大会と出費の嵩む行事が目白押しで金銭的にかなり厳しい状況です。ここはもうお年玉使い切っちゃえくらいの勢いで頑張るしかありませんね。


    話はまったく変わりますが、短編詳解の第4回の作品を決定しました。88年の小学校の作品です。近々更新しますね。

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    パラ届く

    短編コンクールに入選した入選作023は53作中13位でした。無解が9人も居たのは意外でしたが、前回よりも好成績で一安心。次回はさらに上位を狙います

    やはりというか、駒数を減らすためだけの攻方玉配置は評判がよくありませんでした。盤面10枚以下という条件から、あと1枚は置くことができるので、下図で投稿しようかとも思ったのですが、まあ一長一短でしょう。

    2006_03_02.gif

    また、攻方飛も元の位置に戻ることも狙いのひとつだったのですが、あまり伝わらなかったようです。こちらは移動距離が短いので仕方がないのかもしれませんが。

    出掛けるので、手順・点数などは帰ってきてから更新します。パラの他コーナーを読むのもそれから。

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    パラ来ず

    詰将棋の部屋を更新。新作を幾つか追加したり、内容が不満な作品を別のものに差し替えたりしました。本当はもっと厳選したいんですけど、数が減ってしまうのでこのままにしときます。

    ところでここ数日、本家サイトとこの日記の1日の訪問者数(≠訪問回数)がどちらも100近くあります。ここのアクセスが多いのは詰将棋関係の話題に絞っている効果かもしれませんね。詰将棋関係の話題は尽きつつありますが、ボチボチ頑張ります。

    ※ちなみに、本家ウェブサイトのアクセスが多いのはやっくん」での検索が異常に多いからです(笑)

    2006_03_01.gif

    さて、今回更新したうちの1つ。「王手を掛けさせて…」がテーマの3手詰です。もっと面白いものができると思ったんですが…。

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    駒場和男さんの作品集です。
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