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Publish or Perish

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス
藤原 正彦
遥かなるケンブリッジ

タイトルの「Publish or Perish」は「論文を発表せよ、さもなくば滅びよ」というような意味。イギリス人が貴族的に割とのんびり数学を研究しているのに対し、アメリカでは研究結果を形として示す必要があるんだとか。

小説―あるいは詰将棋でもよい―で長編ばかり作っている人が「月1で作品を発表して下さい」なんて言われたら困ってしまいますよね。優秀な人材を選別するためのこの競争原理は研究分野の細分化を加速させてしまうようです。

大学の話はさておき、アメリカやイギリスで様々な体験をしただけあって著者の国家分析は冴えています。

なるほどなと思ったのはアメリカとイギリスのレイシズム(人種的偏見)に対する姿勢。著者いわく、イギリスの人種的偏見が甚だしいのはユダヤ人迫害や植民地支配などの歴史的背景があるからで、アメリカで人種的偏見の声が聞かれないのは、多民族国家である以上「レイシズムの野放しは国家の瓦解に繋がる(P142)」からなんだとか。

もうひとつ興味深いのは、イギリス人は自分が上流・中流の上・中流の中・下流のいずれであるかを強く自覚していて、格が違う人間は互いを煙たく思っているということ。この「格」というのは職業や住んでいる場所によって決まるんだそうです。変わってますね。

若き数学者のアメリカとセット読むとより一層楽しめると思います。

★"Publish or Perish"で検索したら面白そうなサイトがあったのでめも。
これから人文系大学院へ進む人のために

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